2011.11.08 Tuesday
一定期間更新がないため広告を表示しています
日々のつれづれ
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |
キップをなくして、チッチと子2010.11.18 Thursday 00:00 小説2冊。何れもライト。
■池澤夏樹「キップをなくして」 都内のJRでキップをなくした小学校高学年の主人公が、東京駅に住む「駅の子」のひとりになって、夏休みまでを過ごすって話。 東京駅の秘密の場所に駅の子が住んでるとか、電車乗り放題とか、キオスクでお菓子食べ放題とか、駅弁全部ただとか、小中学生ぐらいならきっとわくわくする本。子供の頃の一人で電車に乗った時のどきわく感を思い出す。中学生はこれで読感文書くといい。 池澤夏樹の子供への生死感のメッセージでもありますな。 ほぼ児童文学に近いけど、大人が読むとノスタルジックで面白いと思います。 ■石田衣良「チッチと子」 売れない小説家の父と子のスローライフ的な。 売れない作家が主役。デビュー作(池袋ウエストゲートパーク)でガツンと売れて、それから売れっ子作家の道をひた走るイラたんなので、自伝的要素はないんだろうけど、やっぱりちょっと重ねちゃいますね。 そして作家にとって、直木賞がどれほどの意味が有るものなのかが生々しく解る。2ちゃんを読んで落ち込んだりとか、ナイーブで必死な作家の生態がけっこうリアルでしたな。若い女にモテ捲くるのはやはり衣良節というか。 この人の本は本当にソツがない。良くも悪くも。ほわっと和むし、硬い本はちょっとって時に読むといいかも。 (ちなみにイギリス旅行中に読みました) リンダリンダラバーソウル、バンギャル・ア・ゴーゴー2010.11.03 Wednesday 00:00 読書日記。
最近また図書館を利用して、色々読んでいるので小分けに。 まずバンドっぽい感じで2つ。 ■リンダリンダラバーソール/大槻ケンヂ バンドブーム時代のオーケンの自伝小説。ブームの走りで筋少がどうやって売れて行くか、バンドブームがどう終焉していくかが生々しい。イカ天時代が解る人には絶対にノスタルジックに面白いはず! 私はイカ天には微妙に遅い世代なんだけど、おぼろげに解って懐かしかった。カブキロックスって有ったねえ…。 ほんと、バンドブームの頃から残っているバンドってもう貴重ですよね。頑張って欲しい。 最後のほうの、長年の彼女とのくだりは切なくて泣けます。ラストシーンの粋さは、流石はオーケンって感じ。 ■バンギャル・ア・ゴーゴー/雨宮処凛 オーケン自伝が面白かったので、同じようなバンドものを。これも雨宮処凛の自伝的フィクション。ビジュアル系バンドのバンギャル中学生の転落人生(………) こちらはビジュアル系バンドブームの時代。私はどっちかって言うとこっちの世代ですな。当時からV系に全く興味ないけど(笑 高校時代はV系のおっかけをしている友人がたくさんいて、彼女らの事を懐かしく思い出しました。 今は無き大人気バンドのVoのファンで、ファック隊にはなりたくないけど近づきたくて、同バンドのギターの東京妻に色々相談してるって言ってた子のこととか(超可愛い子だったなあ)。当時はよく噂聞いたけど、今はV系でもファック隊ってないの? 人気V系バンドがインディーズだった頃、ライブの打ち上げにいつも参加していてた追っかけの二人組みとか。好きなメンバーの目撃情報があると千葉から渋谷まで終電で駆けつけたりしてたなあ…。 ライブで盛り上がってくるといつもトップレスになる子とか。彼女はFカップだったよ。 大阪遠征で高速バスつかう時、私がいつもカロリーメイトを差し入れていた子とか。彼女はメンバーの女に間違われてファンに嫌がらせされてたなあ。 紅い髪の彼が亡くなった時、築地本願寺までお葬式に行ってた子とか。 …ホントに身近に多かったなーV系ファン。お陰で一曲も聴いたことないのにV系に意外と詳しかった、私。 そんな事を懐かしく思い出しながら読みました。 オーケン自伝もそうだけど、ライブやインディーズ好きならライブハウスの感じとかファンの(限りなく無駄な)駆け引きとか、何となくリアルで面白いと思う。バンドマンとやりたい系のバンギャにより過ぎだけどね。しかも長いのでけっこう気合がいりますな。 でも10代後半の揺れ動く自意識過剰なめんどくさい感じがすごく良かった。最後の祭りが終わって行く寂しさもよく解る。バンド好きな人にはお勧め。 ちなみに私が高校の時に好きだった邦楽は、米米と田島貴男とYellowMonkey(かろうじてVに近い?)と宇崎竜堂でした。あは。 |