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ドッグウィル

2005.03.05 Saturday 01:16

夜中にドッグヴィルを見る。
ラース・フォン・トリアー監督。ニコール・キッドマン主演(ついでにポール・ベタニーも出演)
これがまだ3月にもかかわらず、私の中の今年一番の鬱映画にほぼ決定ですよ・・・。

ねたばれ感想↓
ラース・フォン・トリアー監督。ニコール・キッドマン主演。
「ダンサー・インザ・ダーク」のトリアー監督とニコールの強力タッグ。なにやら、ニコールの熱いラブコールによって、トリアー監督がニコールを主役にイメージして書いた脚本だとか。なるほど、かなりの嵌り役。美しく強く賢く優しく、そして残酷な主人公はニコール以外考えられないぐらいぴったり嵌ってました。

アメリカの閉鎖された田舎町に、ギャングに追われた一人の女がやってくるところから始まる。
セットは家具ぐらいしかなくて、あとは白線で床に書かれた線が家々の境界線を示しているユニークな設定で、ちょっと実験映画みたいな感じでした。

最初はほのぼのと始まるにもかかわらず、だんだんと変貌してゆく村人たちがまじめに憎々しいです。ニコールが美しいのがまた、憎々しさをあおります。私が女だからだと思うけど、殺人シーンよりも強姦シーンの方が胸が悪くなるのよ・・・。
壁がないセット(?)なので、白昼レイプされるグレース(ニコールの役名だ)の背景で、普通に日常生活を営んでいる村の人々の図がジュールで、なんだか妙にリアル。余計つらい・・・。
ラストは驚愕で、ある意味スカっとしてもいいはずなのに、なんだかやっぱり後味悪ーい感じでした。
ちょっと寓話的というか、ブラックユーモアなテイストもあるんだけど、笑うよりも鬱。
でも映画としてはかなりいけてました。
ぜひ誰か、この鬱を私と分かち合おう!!

(DOGVILLE/2004/177min/デンマーク
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ニコール・キッドマン
   ポール・ベタニー
   ステラン・スカルスガルド 他)

ドッグヴィル プレミアム・エディション


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